関連情報への リンク設定は 追って 行います。              作成日 : 2017/06/10 by AM   

 昨年九月、五五会有志は「第3回奥の細道を訪ねて」一泊旅行を実施しました。
 北陸の小松から山中温泉、永平寺と芭蕉の足跡を辿る旅、往復航空機利用、現地では貸し切りバス、 と喜寿を迎え、「玄冬の門」の入口に立つ一行にはぴったりのプラン。ツアーコンダクター外山三喜君が、 卓越した技を披露してくれ、参加14名の満足度は最高点。
 以下、芭蕉の俳句と共に端折って紹介します。
 小松空港に降り立ち、最初の観光地菟橋神社で、ボランティアガイド氏と対面、氏の懇切なガイドにより、 往時の芭蕉の足跡が鮮やかによみがえる。

 ☆しほらしき名や小松ふく萩すすき

 太田(ただ)神社では、源義朝から授かった兜を付けて討ち死にした斎藤別当実盛にまつわる平家物語の一節を聞き、 兜を拝観。

 ☆むざんやな甲の下のきりぎりす

 芭蕉は兜について「並みの武士の持ち物ではなく、眼庇から吹き返しまで菊唐草の彫刻に金を散りばめ云々」 と活写。実物で納得。
 小松うどんで昼食後、那谷(なた)寺を見学。観音堂のある岩山は、石灰石の奇岩が様々な形で重なる。

 ☆石山の石より白し秋の風

 全昌寺に泊まった芭蕉が早朝に出立するのに、若い僧侶たちの求めに応じて草鞋を履きながら詠んだ。

 ☆庭掃きて出でばや寺にちる柳

 我々の宿は山中温泉。芭蕉も愛でた名湯に浸る。

 ☆山中や菊はたおらぬ湯の匂

 宿では、宴会の後 一室に全員集合、夜の更けるのも忘れ談笑。
 翌朝、丸岡城などを見て、名刹永平寺の広大な仏閣を隈なく見学。門前町で昼食に永平寺蕎麦を食した後、 安宅の関跡を経て小松空港から帰跡に就く。
最後に、メンバーから二句
 「新涼やおくの細道
    喜寿の旅」(Sさん)
 「よく笑う揃って喜寿の
    秋灯下」(Nさん)

 ☆ ☆ 第3回奥の細道旅行参加のみなさん ☆ ☆ 

☆ ☆ 第3回奥の細道旅行参加のみなさん ☆ ☆

恒例の淡交五五会ゴルフ会は、来る六月六日(火)佐倉カントリークラブ。
詳細は別途お知らせします。


中村 晴永 (55回)      
(淡交会報 第78号より 転載)    

第15回淡交五五会総会「喜寿記念の会」開催報告は、こちら
55回総合ページは、こちら