【 平成25年 淡交会 総会 】 は このリンク表示からも ご覧 頂けます。    ( スマホ対応 )   最終更新日:2014/07/28    
   2 6 年 度 総 会 ・ 懇 親 会 開 催

平成26年度淡交会総会が、去る7月13日(日)、江東区の アンフェリシオンにおいて
200名を超える出席者を得て、開催されました。


☆ ☆  受  付  風  景  T  ☆ ☆
☆  受  付  風  景  T  ☆
☆ ☆  受  付  風  景  U  ☆ ☆
☆  受  付  風  景  U  ☆

  今年は、62回、72回、82回、92回、102回卒業の方々が 幹事を務めました。
62回生の皆さんを中心として、受付、司会、議長、懇親会における お楽しみ抽選会
の運営など、入念な準備と見事なチームワークで、大いに総会を盛り上げていただき
ました。
 高校在学中 放送部で うぐいす嬢 として鳴らした、川嶋文代さん(62回)の司会で
スタートしました。

☆ ☆ 司 会 の 川 嶋 文 子 さ ん ☆ ☆
☆ 司会者 川嶋文子さん ☆


  初めに 寺澤捷年会長から 以下のような 要旨の 挨拶がありました。
「会長職を引き受けて1年、この間、従来別会計であった資料室会計を 淡交会の
会計に組み入れて一本化したこと、支出を抑え、収入増加に努めた結果、
平成25年度の当初予算が赤字であったものを、わずかではありますが黒字化
できたこと、などの成果は、会員の皆さんのお力添えのお蔭と感謝しております。

  日頃から縦横の絆の大切さを痛感していますが、この観点からも、学校に対する
支援をできる限り続けていきたいと考えています。 その具体化の一例として、
今年度を第一回とする、中3生の 海外語学研修に対する支援を、皆様からの多大な
ご協力を得て、実現することができました。
  またこの総会に多数ご出席の、今春卒業の111回生の皆さんには、卒業生全員が
淡交会に入会していただきました。
現在、淡交会報を送付可能な 会員数は、約17,500名 に達していて、これは
大変大きな集団であって、この絆を大切にして行きたいと思っておりますので、
これからも皆さん方のお力添えを 是非 お願いいたします。」 と 挨拶されました。



☆ ☆  寺  澤  捷  年  会  長  ☆ ☆
☆  寺  澤  捷  年  会  長  ☆

  ここで 学校側ご来賓の紹介があり、大井俊博校長、藤井英一副校長、渋谷寿朗
副校長、山崎真由美経営企画室長が紹介されました。
  続いて、大井俊博校長から「本日、淡交会総会において、卒業直後の100名近い、
111回生の皆さんの元気な顔を間近に見ることができて、大変うれしく思っています。
111回生は、大学への進学率が 82.7% と、中高一貫校となってから最高を記録し
ました。 皆さんが勉学に努力していた姿が目に浮かびます。来年も大学受験において
好結果を得られるように、高3生は、6月の体育祭 を最後の学校行事として、受験
モードに入り 頑張っています。
また中3生は、全員を対象とした、学校としても 始めての 海外語学研修に参加します。
期間は、7月19日〜28日迄で、研修先は アメリカ ユタ州の プロボ市にあるブリガム
・ヤング大学 ( Brigham Young University ) です。 この間、生徒たちは近隣の家庭に
ホームステイして、語学研修に励むこととなります。 この体験を通じて、生徒たちには、
グローバルな 視野を培い、今後の 海外活動に対する 自分なりの展望をつかんでもら
えるものと 期待しています。 また、この研修に対しては、先ほど 寺澤会長も 触れ
られましたが、淡交会からのご支援をいただき、感謝申し上げます。
  最後に、111回生をはじめとする 若い皆さんに、特に申し上げたいのは、両国
プライドをもって、脈々と続く 本校の伝統、歴史を忘れずに歩んでいただきたい
ということであります。」 との趣旨の ご挨拶を いただきました。



☆ ☆  大  井  俊  博  校  長  ☆ ☆
☆  大  井  俊  博  校  長  ☆

  続いて、議長に伊藤林さん(62回)が選出され、議題の審議に入りました。
以下の項目について、森元事務局長から報告があり、審議が行われ、各項目とも承認
されました。
審議事項
(1) 平成25年度事業報告及び一般会計決算報告並びに監査報告
   平成25年度一般会計決算については、末益弘幸監事(74回)から、
   監査結果に問題がない旨報告されました。
(2) 平成26年度事業計画及び一般会計予算(案)の承認
(3) 淡交会会則 細則(寿会員)改定について
   この改定により、寿会員は88歳からとなります。
   また、本細則は50回生以降に適用されます。
(4) 淡交会海外語学研修支援金規定について

また、事務局から報告事項として、現在の事務局体制及び奨学金支給者数
について報告、そして、週刊エコノミストに2回(7月8日、15日号)に分けて
掲載される本校卒業生に関する記事“名門高校の校風と人脈”の 紹介が
ありました。



☆ ☆  伊  藤  林  議  長  ☆ ☆
☆  伊  藤  林  議  長  ☆
☆ ☆  末  益  弘  幸  監  事  ☆ ☆
☆  末  益  弘  幸  監  事  ☆


  毎回、呼び物となっている講演会は、医療法人社団修正会 さくさべ坂通り
診療所院長 大岩孝司さん(62回)による 「 在宅ホスピス・緩和ケア〜”がんは
痛い”の誤解を解く〜 」 でした。
五味道彦さん(62回)によって、大岩さんの経歴等の紹介の後、がん終末期の患者
に接してきた貴重な体験を、多くのスライドを使って わかりやすく、お話いただき
ました。 特に後半で示された モルヒネによる痛みの緩和を示す スライドは、この
1枚だけでも 学会発表が 十分できるだけ の貴重なデータでした。 以下にほんの
一部をご紹介して、講演内容の一端に触れていただければ幸いです。

「がんが治る方向の治療がない、という患者さんに対して、何ができるのかと考えて、
2001年から 在宅緩和ケアの診療所を開きました。
開業当初、入院していても痛みの取れないまま退院する患者さんの診療を依頼されて、
心配しながら訪問すると、“痛みない”という患者さんは 笑顔でした。“自分の家”
には不思議な効果があります。 緩和ケアは WHOが 2002年に定義したものが
グローバルスタンダードになっていますが、がんの痛みの治療は鎮痛剤だけではあり
ません。 在宅緩和ケアは痛み、苦しみを緩和してその人の尊厳性を保ちつつ、患者
の生活を総合的な観点視点から支援するものです。
そのためには、患者さん本人を中心に医師、看護師、患者の家族が一つのケアチーム
となって 一緒に相談できることが 大切です。
“痛み”は痛いと感じるだけでなく、怖かったり悔しかったり 等の情動を伴うので
非常に複雑な要素が関係しています。 戦場で重傷を負った兵士が痛みを感じていな
かったとか、スポーツ選手が試合中の負傷では、痛みを感じないといったことはよく
あることです。

  また、同じ程度の痛みでも、五十肩の痛みはあまり苦にならないが、がんの転移
に原因があると診断されれば、その苦痛は計り知れないものとなります。
肺がんで緩和ケアを受けていた患者さんが、腰痛を訴えるようになり、CT検査の
結果、がんが 腰椎に転移していることが判明しました。 すると痛みが消えて
しまったという 例もあります。 80歳代の女性でしたが、“歳のせいの腰痛”
と言われるより“腰椎転移”の診断の方が 納得できたようです。
このように一種の諦念から、痛みが緩和されるということもあります。

  途中は少し省略させていただきますが、モルヒネの使用についての部分は次の
ように述べられました。

「2011年から2013年の間に診療した 終末期がん患者 280人のうち
死亡されるまでの間に痛みのために一回でもモルヒネを使用した患者さんは151人
54%でした。 約半数の患者さんは 痛みのためにモルヒネを使っていません。
モルヒネを使った患者さんも 亡くなる前に 量が増えることもなく 全員の痛みの
緩和が可能でした。 痛みのために入院した患者さんは いませんでした。 
ほとんどの人が、最後まで 会話が可能で、モルヒネの使用量には幅があるものの、
正しく使用すれば モルヒネは とても安全な薬である といえます。」 と述べられ
ました。



☆ ☆  大 岩 孝 司 さ く さ べ 坂 通 り 診 療 所 院 長  ☆ ☆
☆ 大岩孝司 さくさべ坂通り診療所 院長 ☆
☆ ☆  大  岩  先  生  の  講  演  風  景  ☆ ☆
☆ 大 岩 先 生 の 講 演 風 景 ☆

  お話を伺って、日頃、がん終末期の患者に接しておられる、大岩先生に頭が下がる
と同時に、漠然と抱いていた がんの痛みに対する恐怖が 少しは緩和されたように 感
じました。  素晴らしい講演を ありがとうございました。



  講演終了後、会場整理の休憩があって、いよいよ懇親会に移りました。
後関和之さん(62回)の司会によって、まず 111回生の 紹介です。 壇上
に乗り切れないほどの若さあふれる新入会員に、先輩方の顔もほころびます。



☆ ☆  1 1 1 回 生 の 新 入 会 員  ☆ ☆
☆ 1 1 1 回 生 の 新 入 会 員 ☆


  続いて、今度は、大先輩登場です。乾杯の音頭は武見健二さん(38回)
にお願いしました。 大先輩の気迫と大音声に参加者一同圧倒されました。


☆ ☆  乾  杯  の  音  頭  は  武  見  健  二  さ  ん  ☆ ☆
☆ 乾 杯 の 音 頭 は 武 見 健 二 さ ん ☆




   いよいよ お楽しみ抽選会。 進行役は 三宅章郎さん (61回) が 行い、番号を
呼び上げて、目出度く当選された方々は 会員からご提供の 賞品を受け取られて
いました。   恒例のお楽しみ抽選会は、皆様からご提供いただいた素晴らしい賞品と、
進行役の廣田仁一さん(62回)の絶妙な話術で、楽しさが倍加し、大いに盛り
上がりました。


☆ ☆ お 楽 し み 抽 選 会 場 の 様 子 ☆ ☆
☆ お 楽 し み 抽 選 会 場 の 様 子 ☆


  校歌斉唱は、仲宗根毅さん(62回)の指揮で、出席者全員が心を一つにして、
声を合わせました。
  閉会の挨拶と 三本締めは、植村昭三 副会長(62回)が務めました。


☆ ☆  仲 宗 根 毅 さ ん の 指 揮 で " 校 歌 斉 唱 "  ☆ ☆
☆ 仲宗根毅さんの指揮で "校歌斉唱" ☆


記 載 : 淡交会 事務局