2 5 年 度 総 会 ・ 懇 親 会 開 催

  寺 澤 捷 年 氏 ( 60回 ) が 会 長 に 就 任

平成25年度 淡交会総会が さる6月16日(日)、江東区の アンフェリシオンにて
220名に及ぶ 出席者を得て 開催されました。



☆ ☆  受  付  風  景  ☆ ☆
☆  受  付  風  景  ☆

   当日は、淡交フィル第52回定期演奏会と重なりましたので、開会時間を通常より
30分遅らせ 午後4時半といたしました。 淡交フィル演奏会来場者も終演後、会場
を移動され、多数総会に出席されました。 恒例により、総会の受付、司会、議長、
そして、懇親会での お楽しみ抽選会を 各回の卒業生が運営していますが、今年は、
61回生が中心で、そして、71回、81回、91回、101回の卒業生が 担当し、周到
な準備とチームワークのお陰で 大盛況の中で 行われました。  
   総会の総合司会は、小椋 雄二さん(61回)。





☆ ☆ 総 合 司 会 の 小 椋 雄 二 さ ん ☆ ☆
☆ 総合司会の小椋雄二さん ☆
☆ ☆  盛  況  な  会  場  の  様  子  ☆ ☆
☆ 盛 況 な 会 場 の 様 子 ☆


   郷 通子会長は、 「 母校の中高一貫による卒業生の減少、寿会員 ( 80歳以上で
年会費の免除 ) の増加などにより 運営資金の減少が続くことから、年会費のご協力
をお願いしましたが、お陰様で 過去最高の 年会費の増加と寄付金を お寄せいただ
きました。 心配されていた 淡交会報の年2回の発行は 本年も実現することができ、
皆様の淡交会を思う気持ちに感謝しています。 また、ネット時代を迎え ホーム
ページが広く普及している現状から、Web委員会を立ち上げ、淡交会ホームページを
リニューアルしましたが、昨今のスマートフォーンの普及もあり、クリック回数は
10万回を越え 多くの会員に親しまれています。 WEB委員の献身的なご尽力に
改めて お礼申し上げます。 」 と 挨拶されました。



☆ ☆  郷  通  子  会  長  ☆ ☆
☆  郷  通  子  会  長  ☆

   大井 俊博校長は、「 私は 両国高校の校長として 1年経ちましたが、 両国高校の 111年の歴史と伝統の重さを認識すると共に、先輩の築き上げた実績に 感謝して
います。 生徒たちには、「両国」 の教育理念をバックボーンに、「自律自修」 の
実践の教育活動を展開していきたい と考えています。 中高一貫校となって 8年に
なりますが、本日招待され同席している 77名の110回生は 2期生になります。
   お陰様で 大学入試の結果は、昨年の実績を上回り、都立の進学校でも トップクラ
スの成果を上げました。
   平素より 淡交会の皆様には 本校の教育活動に対して、物心両面にわたるご理解、
ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。 」 と 挨拶されました。



☆ ☆  大  井  俊  博  校  長  ☆ ☆
大  井  俊  博  校  長

   次いで、総会の議長に選出された 木村克己さん (61回) の進行で、外山事務局長
より審議事項 @ 淡交会会則の改定、A 事業報告と決算、事業計画と予算、の説明
が行われ、末松監事から 監査報告がなされ 承認されました。 また、本年度は役員
の改選期なので、常任理事会で推薦のあった B「 郷通子 会長 (55回) の退任 並
びに 寺澤捷年新会長 (60回) の選任、移川敏子 副会長(50回) の退任 並びに
副会長 植村昭三氏(62回) の信任と 大床正晃 副会長(60回) の留任、石橋達恭
(59回) ・ 末益弘幸(74回) 両監事の留任」 に関する審議が行われ、満場一致で
承認されました。



☆ ☆ 議 長 の 木 村 克 己 さ ん (右) と 外 山 事 務 局 長 ☆ ☆
☆ 議長の木村克己さん(右) と 外山事務局長 ☆


   退任される ご挨拶として郷前会長は、「 寺澤新会長は 55回から60回へと5回
若返ります。 進歩を求めて 組織は常に若返りが必要ですので、会長職を 昨年来
56、57、58、59回と お願いしてきましたが、60回におさまった次第です。
 会長を補佐する事務局長も 60回からお願いしていますが、現時点では 引き継ぎ
作業中で、9月の常任理事会で承認されます。 3年間お世話になり、本当にありが
とうございました。 」 と述べられました。



   寺澤新会長は、「 今後、郷前会長を引き継ぐわけですが、私は、会長として
ふさわしくない面とふさわしい面の両面をもっていると思います。 ふさわしくない
面は、34歳で 千葉大学大学院の 医学関連を離れ、60歳まで 富山医科薬科大学
に関係していたため、今まで 両国高校の同窓会に参加したことがないことです。
ふさわしい面は、地方生活していると 淡交会報が送付されてくるのが楽しみで、
卒業生が何を望んでいるか よく理解していることです。 淡交会は 財政面で苦労
しているようですが、医学関連の会長として 財政立て直しの経験もあります。 同
窓会とは、キリスト教圏では通訳できないそうですが、「縁」と思われ、お互いの
「絆」を大切にしたいと思っています。」など 意欲に満ちた ご挨拶をされました。



☆ ☆  ” 寺  澤  捷  年 ”  新  会  長  ☆ ☆
☆  " 寺 澤 捷 年 (かつとし) " 新 会 長  ☆




   総会のハイライトである講演は、「 我々はどこから来たのか、我々は何者なのか
ー 素粒子と宇宙からの回答 」 と題し、東京大学数物連携宇宙研究機構特任教授
中村 健蔵さん (61回) が行いました。

「 ゴーギャンの 『 われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこ
へ行くのか 』 から お題を拝借しましたが、 人類は古代からずっとこの問題を考えて
きました。 現代科学、特に素粒子物理や天文学はこの問いにどのように答えてくれ
るのでしょうか。

   『 世界のすべては元素でできている。 』 さる広告のキャッチコピーです。
「元素」 を 「原子」 とすれば、これは一つの答えです。 原子は更に 素粒子で
できているのですが、これに立ち入ると 大変なので省略します。

   実は、最近の天文学の発展によって、私たちの良く知っている 「原子」 は宇宙の
全成分のたった5%弱 でしかないことが分かってしまいました。 宇宙の大部分は、
正体不明の 暗黒物質(27%) と 暗黒エネルギー(68%) だというのです。 
ここで、アインシュタインの有名な関係式 E = mc2 により 質量とエネルギーは
等価ですので、宇宙の成分比は エネルギーで表します。

   暗黒物質は、恐らく 光も電波も出さない、普通の物質と ほとんど衝突しない未知
の素粒子で、その正体は そう遠くない先に分かる と期待されています。 一方、
暗黒エネルギーは 「反重力」 を及ぼし、現在の宇宙を 加速膨張させている 謎の
エネルギーで、その解明が 今後の科学の大問題です。

   ところで、ビッグバンで誕生した宇宙に 星や 銀河や 銀河団が 形成されたのは、
暗黒物質による重力のおかげであることが分かっています。 では、原子はどこで作
られたのでしょうか?  ビッグバンから3分後に 水素原子核(陽子) が生まれ、
やがて ヘリウムが合成されました。 鉄までの重い元素は 星の中の核融合で作られ
重い星の 超新星爆発によって 宇宙に放出されました。 鉄より重い元素も 超新星
爆発の際に合成されます。 そのかけらが集まって次の世代の星を作り、という具合
にして 約46億年前に 太陽系が誕生しました。 私たちのルーツは星のかけらと言
えます。 その星が出来たのは、暗黒物質のおかげなのです。 」 など 熱弁を ふる
われました。


☆ ☆  中  村  健  蔵  特  任  教  授  ☆ ☆
☆ 中 村 健 蔵 特 任 教 授 ☆




   懇親会は、開場を移して 鈴木猛さん (61回) の司会で 始まりました。
総会に出られないで、懇親会から参加される方々も多いので、懇親会に先立ち、
寺澤 新会長が 再度就任挨拶を行いました。
続いて、若々しい110回生の新入会員が紹介されました。



☆ ☆  1 1 0 回 生 の 新 入 会 員  ☆ ☆
☆ 1 1 0 回 生 の 新 入 会 員 ☆


   乾杯は、郷前会長(相談役)と 移川前副会長(顧問) が壇上に上がり華やかに行い、
しばし 歓談となりました。
同期生同志はもとより、先輩と後輩との 和やかな交流が図られました。


☆ ☆ 郷 さ ん と 移 川 さ ん (左) が 乾 杯 音 頭 ☆ ☆
☆ 郷さんと移川さん(左)が 乾杯音頭 ☆
☆ ☆  談  笑  が  弾  む  懇  親  会  ☆ ☆
☆ 談 笑 が 弾 む 懇 親 会 ☆






   いよいよ お楽しみ抽選会。 進行役は 三宅章郎さん (61回) が 行い、番号を
呼び上げて、目出度く当選された方々は 会員からご提供の 賞品を受け取られて
いました。


☆ ☆ 小 泉 元 会 長 か ら 提 供 さ れ た 3 0 個 の 花 鉢 ☆ ☆
☆  小泉元会長から 提供された
3 0 個 の 花 鉢  ☆


   最後に、中村晴永さん (55回) の指揮で、出席者全員で校歌を斉唱し、
大床正晃副会長 (60回) の挨拶と 三本締めで閉会となりました。
 来年の2月9日の 新年会での再会を約し、夫々 二次会へと 散会いたしました。


☆ ☆  中 村 晴 永 さ ん の 指 揮 で " 校 歌 斉 唱 "  ☆ ☆
☆ 中村晴永さんの指揮で "校歌斉唱" ☆
☆ ☆  大 床 正 晃 副 会 長 が 閉 会 挨 拶  ☆ ☆
☆ 大床正晃副会長が "閉会挨拶" ☆






☆ ☆ 郷 前 会 長 へ の 感 謝 を 込 め て 、 事 務 局 と W E B 委 員  よ り ☆ ☆
☆ 郷前会長への感謝を込めて、   
   事務局と WEB委員 より ☆


記 載 : 淡交会 事務局