第29号
2015年6月21日
編集・発行
淡交会資料室委員会
戸張誠之助(54回)

平成26年度の寄贈・購入新着資料
校史関係
三高教室 176号
両国高校卒業アルバム2015
学校要覧 平成26年度 東京都立両国高等学校 同附属中学校
淡交会関係
会報委員会委員長 宇田川勝明(63回)
淡交会報 第73号 2014年12月10日
「がんは痛い」の誤解を解く 大岩孝司さん(62回)
・淡交会総会 講演
・インタビュー ミス・インターナショナル日本代表 本郷李來さん(108回)
・新企画 あの先生は今 草深清先生(国語)
山口恵以子さん(74回)
・言語能力向上講演会「書くという一本の糸に導かれ」
・両国祭展示 資料室委員会「世界で活躍 先輩三人展」
環境委員会「地球環境とエネルギー問題を考える」
・会員の著書紹介
『ゆとり世代の愛国心一世界に出て、日本の奇跡が見えてきた』 税所篤快さん(104回)
大島史子さん(98回)
『これでわかった!超訳特定秘密保護法』
会報委員会委員長 宇田川勝明(63回)
淡交会報 第74号 2015年 5月20日
玉崎弘志さん(62回)
「ガーデニングの楽しみを語る」
・淡交会新年会 講演
・インタビュー 通信・放送の光化推進 ADSLのレジェンド 小林博昭さん(59回)
・あの先生は今 山本良彦先生(音楽)
・会員の著書紹介
『ポポヨラの調べ 指揮者がいざなう北欧音楽の森』 新田ユリさん(77回)
堀井弘一郎さん(68回)
『「満州」から集団連行された鉄道技術者たち』
〒130-0022
東京都墨田区江東橋1-7-14
都立両国高校内
Tel&Fax 03-5600-1231
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(表中敬称略)
寄贈・購入図書
書   名
著者・編者
発行所      発行年・版
寄贈者
墨 14号
 (芥川龍之介特集)
芸術新聞社    1978
伊東總吉(48回)
直木賞物語
川口則弘
バジリコ     2014 ・ 初版
淡交会購入
ゆとり世代の愛国心
税所篤快
PHP研究所   2014 ・ 第1版
著者
群像、69巻、3号
講談社      2014
小島基男(52回)
アキハバラ@DEEP
石田衣良
文藝春秋     2006 ・ 第1刷
小島基男(52回)
5年3組リョウタ組
石田衣良
角川書店     2008 ・ 初版
小島基男(52回)
非正規レジスタンス
石田衣良
文藝春秋     2008 ・ 第1刷
小島基男(52回)
愛がいない部屋
石田衣良
集英社      2008 ・ 第1刷
小島基男(52回)
SEX
石田衣良
講談社      2012 ・ 第1刷
小島基男(52回)
憎悪のパレード
石田衣良
文藝春秋     2014 ・ 第1刷
小島基男(52回)
明日のマーチ
石田衣良
新潮社      2014
小島基男(52回)
傷つきやすい私たちが
幸せになる方法
石田衣良
PHP研究所   2014 ・ 第1版
小島基男(52回)
オネスティ
石田衣良
集英社      2015 ・ 第1刷
小島基男(52回)
邪剣始末
山口恵以子
文藝春秋     2013 ・ 第1刷
小島基男(52回)
あなたも眠れない
山口恵以子
文藝春秋     2014
小島基男(52回)
外交
斎藤鎮男
サイマル出版会  1991
淡交会購入
秀々句集
鎌野秀男
鎌野秀嗣発行   2014
発行者
杉山寧展画集
東京国立近代
美術館
日本経済新聞社  1987
佐藤晃(54回)
堀辰雄集昭和文学全集
 (第18巻)
堀辰雄
角川書店     1953 ・ 初版
佐藤晃(54回)
グレートジャーニー
人類400万年の旅
関野吉晴
PPS通信社   2002 ・ 第1刷
(有)崑崙企画
グレートジャーニー
人類の旅
関野吉晴他監修
フジテレビジョン 2013
(有)崑崙企画
漢方開眼
わが師・藤平健先生
寺澤捷年
医聖社      2014 ・ 初版
著者
東京満蒙開拓団
東京の満蒙
開拓団を知る会
ゆまに書房    2012 ・ 第1版
淡交会購入
「満州」から集団連行
 された鉄道技術者たち
堀井弘一郎
創上社      2015 ・ 第1刷
著者
美なりや翠嵐
 (翠嵐高校100年誌)
横浜翠嵐高校
横浜翠嵐高校   2014
発行者
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 元資料室委員長 岡田孝一氏 (41回) を偲ぶ      責料室委員会顧問 伊東總吉(48回)
 岡田先輩に親しくさせていただいたのは。「両国高校百年誌」の編集の大仕事を終えて現在でいう
両国祭の展示の企画実行のときで、この10年余りのことです。氏は常に熱情を胸に秘めて両国祭の企
画を提案されておられました。それは、母校の悲しい歴史 ―― ひとつは関東大震災の被災であり、二
つに東京大空襲の受難を語ることでした。東京大空襲は、ご自身が18歳のとき、ひとり三中に逃れて
命拾いされましたが、その火焔にのまれたご家族の遺体発見も果しえなかったという思いが、深い悔
恨となっていたのではないかと思っております。
 戦後教職にあった氏が大田区の中学校校長の職を最後に退職され、その後大田区史編纂室におられ
で「大田区史亅(下巻1996発行)の編集に参加されました。特に戦後の教育の分野を担当され、制度
の改疋や学校現場の民主化の流れ、地域の学校の統廃合まで幅広く丹念に調査し記録にとどめられま
した。このご経験は「両国高校百年誌」の編集に大いに役立っだのではないかと思います。
 また、2004年「東京府立中学亅を刊行されました。このハードカバーの200頁に及ぶ同成社近現代
史叢書Gは、府立一中の誕生から同十六中までの65年に及ぶ東京都の中等教育の沿革について、制度
面をはじめ教科内容の変遷まで幅広く取り上げ、創立時の校長の人格やその業績まで話が及ぶといっ
た内容豊富で興味のもてる文献資料と言えましょう。その出版を祝って同期の戸石忠君が呼びかけて、
寿司店の二階で芸者さん入りの同氏を囲む宴席が設けられたことが昨日のように思い起されます。
 そのほか、下記目録の 5.「学友会誌目次 (改訂版)」は資科室にあって焼失した学友会関係の資料
を長年にわたり会員等から収集するとともに保存・整理し、その目次を、執筆した生徒などの氏名を
明らかにしながら一冊にまとめられました。また、下記 4,7,8 は氏の芥川龍之介・吉丸一昌研究の
成果としてとりまとめられたものです。歴史教科書を読む会の一員として私も意見を申し上げたり、
分担して校正をお手伝いできたことはよい思い出です。
 最後に先輩岡田さんの高潔なお人柄をしのぴ、淡交会に対する数々のご功績を称え、深く哀悼の意
を表しお別れの辞と致します。
岡田孝一氏が著され、或は編集に携われた文献は下記の通りです。(淡交会関係)
1.「東京大空襲の私亅 1997年3月 発行 著者 岡田孝一
2.「東京府立中学亅  著者 岡田孝一 2004年5月 発行所 (株)同成社
3.「三中戦災史亅 (「両国高校百年誌亅の抜刷) 2005年9月 発行 淡交会ほか
4.「吉丸一昌 ―― 日露戦争と府立三中 ―― 」 2007年11月 発行 淡交会資料室委員会
5.「学友会誌月次(改訂版)」2008年3月 発行 淡交会資料室委員会
6.「淡交会資料室の記録亅 (改訂版)  2008年7月 発行 淡交会資科室委員会
7.「府立三中7回生・芥川龍之介 ―― 「学友会雑誌」と『芥川全集』を読む ―― 」
  2008年12月 発行 淡交会資料室委員会
8.「資料集成・芥川龍之介」 2009年10月 発行 著者 岡田孝一
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資料室委員になって
資料室委員 原口 孝(62回)
 大げさに言えば、NHK朝ドラ 「マッサン」 が私を資料室に導いてくれました。
 モデルになった竹鶴政孝にはスポンサーが存在します。 著名な企業家・趣味人の加賀正太郎 (1888
〜1954年)です。 あるとき、加賀が三中の卒業生 (4回生) であることを知りました。
 大阪の豪商の長男に生まれ 12歳で家督を継いだ加賀は上京します。 久松小→三中→東京高商・欧州
遊学を経て帰阪。 事業に専念します。 疑問・関心事項は、船場の御曹司がなぜ東京の下町に来たのか
です。 私なりの仮説はこうです。 証券業の継承を想定し当時唯一のビジネススクールが所在する東京
での勉学・人脈づくりを意図したのではないでしょうか。 なお、新設校三中への入学は 偶然かも知れ
ません (学区は地図上で機械的に決められたようです)。
 その手掛かりを求めて 資料室を訪れました。直接的な資料は未発見ですが、「学友会」誌で加賀の一
文や関連情報が 多数検出されるなど、その機能に瞠目させられました。 今後、会員や 将来の校史編集
者の役にたつよう、百年誌以降の基礎資料の収集・整理の作業に お手伝いができればと考えています。
お知らせ
・資料室に保存されている資料の中で、最も貴重なものと考えられる学友会誌の日次を 昨秋 ウェブ委
 員会の協力を得て、ホームページ に掲載することができました。 ご自宅のパソコンから大先輩方が
 書いた文章のタイトルを見ることがでます。
・資料室の収納スペースが限界に近づきつつあることから、「図書受け入れ廃棄基準」 を制定しまし
 た。 今年度以降は その年度に受け入れた図書について、年度末に 資料室委員会で受け入れ審査を
 行います。 また現有図書のうち、同じものが複数冊あるものなどを対象に、廃棄についてもその適
 否を 年度末に審査することにしました。
・今年の両国祭展示は、"「風立ちぬ」作家・堀辰雄の生涯 ―「生」の探求への旅 ―" (仮称) のテー
 マで、堀 辰雄 を取り上げます。 2003年に“我らが先輩 芥川龍之介・堀 辰雄・立原道造 三人展”
 を開催し、その後 芥川、立原については 単独で 展示を実施していますので、今年 堀を取り上げる
 ことで、三人展シリーズが完結することになります。
< 現在の資料室委員会メンバー >
顧問  田村 光 (48回) 伊東總吉 (48回)
委員長 戸張誠之助(54同)
委員  宮島安世 (60回) 原口 孝 (62回) 新田 徹(63回) 青木 弘(92回)
事務局 森元忠夫 (60回) 室賀五郎 (60回)
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