作成日:2018/09/21 by AM   

 淡交フィルハーモニー管弦楽団 第62回定期演奏会は、2018年7月8日(日)、14時より、足立区の西新井文化ホールで、 田代詞生(たしろ つぎお)先生の指揮の下、淡交フィル総勢87名で開催されました。
 当日は朝からカンカン照りの暑さの中、私どもにとっても初めての会場で少し遠く、判りにくいところでしたが、 400名を超えるお客様にご来場をいただき、誠にありがとうございました。
(写真)受付風景  さて、恒例の開演前のロビーコンサートですが、初めてのホールで使い勝手がわからなかったのですが、 比較的広い1階のロビーで多くのお客様に聴いていただくことが出来ました。
今回は弦と木管のアンサンブルと金管のアンサンブルが登場しました。お客様からは、近い距離で それぞれの楽器の音色の違いが聴けて良かったですと好評でした。

☆ ☆ 会 場 受 付 の 様 子 ☆ ☆

≪ ☆ 受付の様子 ☆ ≫
☆ ☆ ロビーコンサートのメニュー ☆ ☆

≪☆ ロビーコンサートメニュー ☆≫
☆ ☆ ロ ビ ー コ ン サ ー ト ☆ ☆

≪ ☆ ロビーコンサート ☆ ≫

 さて演奏会の開演です。
今回は田代先生のご発案もあって、淡交フィルとして初めてのオールフランスものプログラムへの挑戦です。
最初は、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」です。
牧神の葦笛を模したこれぞフランス音楽と言うようなフルートのソロで始まります。ハープとの美しい掛け合いなどで、 先ずは聴衆の皆さんをフランスという雰囲気の中に引き込めたのではないかと思います。
次は、やはりフランスを代表するフォーレの「マスクとベルガマスク組曲」です。
序曲の軽快さが上手く出せたかどうかはわかりませんが、その後のメヌエット、ガボットの面白いリズムに続いて、 最後のパストラールでは文字通りの牧歌的で美しい旋律にハープが彩りを加え、しっとりと締めくくれたかと思います。
アンケートでも『初めて聞く曲でしたが美しい曲ですね』との感想を多くいただきました。
メインは、ドビュッシーの「海 −3つの交響的素描−」です。
印象主義を代表する作と言われるだけのことはあって、静かな夜明けの海から始まり、昼の太陽が海に降り注ぎ、 波は戯れを見せ、最後には北斎の富岳百景を正に彷彿とさせる荒波の真っ只中で終結を迎えます。
技術的にこなせていないところも多々ありましたが、この曲をこれだけやれて大健闘というところはお聴かせできたのではないかと思います。

 アンコールには、もう一人のフランスの代表的作曲家ラヴェルの「古風なメヌエット」を演奏しました。
通常の4分の3拍子の舞曲ではあるのですが、フランスらしい柔らかな響きと少し変わったリズムが特徴的な曲です。
アンコールとしてはもう少し馴染みのある曲の方が良かったのかもしれませんが、ここにラヴェルを入れることで、 今回のオールフランスプログラムの一つの完成形ができたかなと思っています。

☆ ☆ 指 揮 す る 田 代 詞 生 先 生 ☆ ☆

≪ ☆ 指揮する田代詞生先生 ☆ ≫

 最後は恒例の校歌で、楽しく締めくくりました。

 演奏会後のレセプションでは、まず淡交フィルを後援する会の長谷川澄雄会長(47回)と淡交会常任理事の小出一成様 (60回)から お祝いと激励のお言葉をいただきました。

☆ ☆ 後援会長の長谷川澄雄様ご挨拶 ☆ ☆

≪ ☆ 長谷川澄雄様ご挨拶 ☆ ≫
☆ ☆ 淡交会常任理事の小出一成様ご挨拶 ☆ ☆

≪ ☆ 小出一成様ご挨拶 ☆ ≫

 田代先生からのご講評では、今回のフランスものへの挑戦で淡交フィルも一皮剥けることが出来たのではないか。
次には、さらにプロコフィエフやバルトークなど新境地にも挑んではどうかというような大きなお話をいただきました。

☆ ☆ 指揮者の田代詞生先生ご挨拶 ☆ ☆

≪ ☆ 田代詞生先生ご挨拶 ☆ ≫

 さて、次回の第63回定期演奏会は、久々の江戸川区のタワーホール船堀で、2019年1月27日(日)14時より、 柳澤明良先生の指揮により開催いたします。
曲目は、メンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」とチャイコフスキー交響曲第2番「小ロシア」というシンフォニー2曲プログラムとなります。
どちらも表題に付けられているように、陽気で活発なイタリアの印象を基にした曲と、ウクライナの民謡を取り入れた 激しい中にもどこか懐かしさを感じるような曲ということで、皆様にもその対比を楽しんでいただけるのではないかと思います。
演奏面では、どちらも速いリズムで進行するところが多く、弦も管も必死の形相で弾かなければならないような難曲ではありますが、 どうぞご期待をいただければと思います。

淡交フィルハーモニー管弦楽団 団長 長谷川英一(72回)